2012年03月02日

ストレス下では、いいことに注目しちゃう

ストレス下ではポジティブ.jpg

スポーツなどを見ていると分かるように、少しのストレスは高いパフォーマンスを発揮させるかもしれませんが、高いストレスは人の判断を狂わせます。

それでは、ストレス下では、人はどのように判断をする傾向が有るのでしょうか?南カリフォルニア大学のMara MatherとNichole Lighthallがこの傾向を調査しました。

ここから意外なことが分かりました。ストレスがかかった状況では、人は普段よりも失敗に意識すると思われるのですが、意外にもストレスがかかった状況では人は成功により集中するのです。なんとなく、ストレスがかかると失敗に目を向けてしまうんじゃないか、と思いますよね?

例えば、数分間氷水の中に手を突っ込んだり、「スピーチをしてください」といったストレス下では、人は良い情報に眼を向けて悪い情報を頭から消そうとします。つまり、人はストレスがかかると、良いことだけを見て悪いことを意識しないという傾向があるのです。そして、良い情報に集中する結果、悪い点を改善したり修正したりといったことが難しくなってしまいます。


また、ストレス下では、男女のリスク傾向の違いも大きくなります。男性の場合はストレスがあるとよりリスクを取る傾向があり、女性の場合はストレスがあるとリスクを取らず保守的になる傾向があります。”戦うか逃げるか”(fight or flight)と言いますが、ストレスがあると、男性はより戦って(fight)、女性はより逃げる(flight)という傾向があるのです。


この記事はAssociation for Psychological Scienceの"Stress Changes How People Make Decisions"を参考に書きました。

(文・絵: やまざきしんじ)
posted by さいころ at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 発想法・問題解決
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