2012年03月22日
銃を持つと銃に見える
人は自分の頭だけで物事を考えているし、自分でアイデアを考えていると思いがちです。しかし、心理学の数々の実験は「そうではない」ことを教えてくれます。
これを「無意識」と言ってしまうと全てが片付いた感じになってしまうのですが、実際にこのような研究が多いです。例えば、女性が赤い服を着ていると男性は近くに座ってしまったり、ロゴつきセーターを着ているとアンケートの回答率が上がったりします。
最近、ノートルダム大学のJames Brockmoleの行った研究では、被験者はコンピュータの画面に写る様々な人を見て、銃を持っているかどうかを判断するというものです。画面に出てくる人は、様々な格好や人種の人で、それぞれおもちゃの銃を持っていたりジュースや携帯電話を持っています。
この時、被験者の前に、ボールかおもちゃの銃を置いておきます。もし、被験者の前に銃があると、画面上の人も銃を持っていると思ってしまう確率が上がってしまうのです。
このように人は、自分の判断は自分自身の頭だけでやっていると思っていても、周りの環境の影響を受けています。自分が武器を持っていると、相手が持っているものも武器であると思ってしまいやすいのです。
この記事はノートルダム大学の"Holding a gun makes you think others are too, new research shows"を参考に書きました。
(文・絵: やまざきしんじ)
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