贈り物は本当に難しいです。いや、相手にプレゼントをするだけならば簡単ですが、相手を喜ばせるのが難しいのです。みなさんも、会社のパーティーやウェディングパーティーに、不要なものを貰ったことがあるのではないでしょうか??
たしかに、ウェディングパーティーでは結婚する二人が主役なので貰い手の気持ちは関係ないかもしれません。でも、贈った相手は、本当に喜んでもらえると思ってるのかもしれません。
スタンフォード大学のFrancis Flynnの5つの実験は、贈り物について、贈り手と貰い手の考え方の差を明らかにしてくれます。
1つめの実験では、これまでの経験からウェディングパーティーでは、商品をリストから選ぶ式(カタログギフト式)か、相手が選んだギフトか、どちらがいいかを質問しました。
2つめの実験では、誕生日プレゼントとして、贈り手が作った商品リストから選んでもらうか、自分のウィッシュリスト(欲しいものリスト)から選ぶかを想像してもらいました。
この2つの実験から分かったことは、貰い手はウィッシュリストから選んでもらった方が喜ぶということです。しかし贈り手は、贈り手が選んだギフトを喜ぶと思っています。たしかに贈り手が選ぶというのは、贈り手があれこれ考える必要があって、贈り手にとって大変なことです。でも、その大変さはまったく無用で、相手に欲しい物を聞かないといけないのです。
ちなみに、ほとんどの人は贈り手の経験も、貰い手の経験もあるので、このことを分かっているはずです。それでも、貰い手の時の気分を忘れてしまって、贈り手が選んだ商品を贈ってしまうのです。
3つめの実験では、被験者は、実際に他の人から選んでもらったギフトをもらいます。貰い手は、自分のウィッシュリストに本や電化製品などの20ドル〜30ドルの商品を10個あげておきます。一方では、ウィッシュリストからプレゼントをもらい、もう一方のグループでは贈り手がで20ドル〜30ドルの商品を選びました。
この実験でも、貰い手はウィッシュリストから貰う方を喜び。贈り手は、ウィッシュリストから選ばず、自分で考えた方が喜ぶと思っていました。
4つめの実験からは、相手が欲しいギフトを贈り手は1つ教えられると、贈り手はより正確に相手が欲しいものを予測できることが分かりました。どうにも自分で選びたい場合は、相手に欲しい物をいくつか聞いて、そこから推測されるものを贈るのがいいみたいです。
5つめの実験からは、貰い手は実はウィッシュリストにあるものよりもやっぱりお金の方が喜ぶことがわかりました。しかし、贈り手はお金を贈るのは一番喜ばないと考えていました。
お金を贈るのはともかく、贈り物については相手に「何が欲しい?」と聞くのが最良ということですね。このようにプレゼントについては贈る側と貰う側で認識がいろいろと違うようです。プライベートでも仕事上でも、相手にプレゼントを贈る時には、このような罠にはまらないように、サプライズにならなくても相手に聞くのが正解です。
ちなみに、以前、”旅行のガイドブックを買うべきです!"という記事を書きましたが、この内容は旅行中と同じくらい、旅行を楽しみにしている間も幸福度が上がるということでした。同様に、サプライズプレゼントもいいですが、「こういうものがもらえる」と相手に期待させておくと、その期待の間も相手の幸福度は上がると考えられます。
また、プレゼントにはオマケをつけない方がいいという記事を書きました。小物をつけると貰い手側はプレゼントの価値が低く感じてしまうので要注意です。もし小物もプレゼントするなら、別の機会にしましょう。
この記事はスタンフォード大学の"Give Them The Gift They're Expecting"を参考に書きました。
(文・絵: やまざきしんじ)

