
ノマドという言葉は日本でも流行ってきています。最近は、テレビですらノマドに関するものをやっているようですね。まだ日本ではノマドといっても、喫茶店で仕事をしてる程度の人を言うことが多いようですが、グローバルノマドとでもいう国の制約を受けない人も増えてきています。
ノースイースタン大学の Fleura Bardhiらの研究は、このグローバルノマドと所有についての関係を調査したものです。ノマド的な観点が、所有や消費文化とどのように関わっているかを、国連やIMFや銀行やNGOのために働いて1年の60%以上を旅行しているような人を対象として調査したものです。
この調査でわかったことは、グローバルノマドは彼らは持ち運び出来る電化製品のようなポータブルなものを必要としているということです。また、電子書籍やデジタルな写真のようなものを好むことが分かりました。
ノマドにとって、所有は目的ではなく、所有することにはあまり意味がありません。今後、グローバルノマドは、将来さらに広がっていくとも言われていますが。ノマドを消費者としてみた場合は、「所有から、使用へ」ということをもっと意識して商品・サービスを考えていく必要がありそうですね。
この研究は当たり前のことしか述べていないように見えますが、日本でも「所有から、使用へ」の流れは確実にあるのではないでしょうか?
この記事は以下を参考に書きました。
University of Chicago Press Journals. "What is contemporary global nomadism and how does it affect materialism?." ScienceDaily, 16 Apr. 2012. Web. 17 Apr. 2012.
(文・絵: やまざきしんじ)