2012年06月05日

たくさん出す以外のアイデアの出し方


前回の記事では、できるだけたくさんのアイデアを出すということを書きました。それでは、たくさんのアイデアを出す以外の方法はどういうものがあるでしょうか?

まず、その前に、アイデアの種類について考えてみましょう。例えば、ダンボールの使い方についてアイデアを出す時に、
・タンスを作る、カーペットにする、家を作る、本棚代わりにする
というアイデアと
・燃料にする、戸棚をつくる、カンバンをつくる、ラケットとボールをつくる
というアイデアの2つがあった時には、下の方がいいアイデアです。

上のアイデアは全て「入れ物」「家具」といった一つのカテゴリのアイデアなのに対して、下のアイデアは「材料」「入れ物」「遊具」といった様々なカテゴリのアイデアです。


アイデアをずっと出していると、実は様 々なアイデアを出しているつもりでも同一のカテゴリの似たようなアイデアを出しているだけということになってしまうかもしれません。自分で出したアイデアを一度見直して、聞いたことのあるアイデアや、出したアイデアに似たようなアイデアがないかを考える必要があります。

それでは、様々なアイデアを出すにはどうすればいいのでしょうか?一つの方法は、たくさん出してから、さらにたくさん出すというものです。例えば、自分の事業のアイデアについて10分でいろいろアイデアを出すとします。10分経っても、まだアイデアがちょこちょこ出るならばさらに5分なり10分アイデア出しをします。20分経って手が止まりかかったら、それから20分アイデアを出すと、様々なカテゴリのアイデアが出やすいです。つまり、アイデア出しは一度手が止まってから、さらにアイデアを出し続けるのがポイントです。


また、別のアイデア出しの方法としては、アイデア出しを遠ざけるというものです。アイデアを出す時には、「自分のこと」としてアイデアを考えるよりも、「他人ごと」としてアイデアを考える方が有効です。物事をできるだけ客観的に見て、対象との心の距離を離した方がいいアイデアが出るのです。

「ダンボールの使い方」のようなアイデアを出す時はいいのですが、「自分の会社の新製品」を考える時は、「自分の会社のリソース」をいろいろと考えてアイデア出しをすると、これまでの経験から似たようなアイデアになることが多いです。このような場合は、自分の会社のリソースをリストアップしてから、そのリストを眺めながら「他人の会社の新製品」をアドバイスするコンサルタントのつもりで考えることが有効です。


また、別の手法としては、アイデアに変わった制約条件をつけるというものです。変わった制約条件というのは、例えば「自分の経営する喫茶店の新メニューを考える」という課題があった場合は、「南極に新しくオープンする喫茶店のメニューを考える」、「誰もオーダーしないけど魅力的な喫茶店のメニューを考える」といったように、ちょっと変わった条件を自分でつけるのです。特に、「誰もオーダーしないけど」とか「イマイチだけど」のようにマイナスの条件をつけるのがオススメです。

このような条件をつけることで、普段は思いつかない変わったアイデアが出やすくなります。


ビジネスにしろ、プライベートにしろ多くの人がアイデアを必要としています。素晴らしい問題解決をする、ありきたりでないアイデアを出すためには今回挙げたような、手法を使うことがオススメです。


(文: やまざきしんじ)
posted by さいころ at 14:47| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム
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