2012年06月09日
社内でのより良いアイデアの出し方
社内の会議でアイデアを出しあう場合、最上位の役職者のアイデアか、もしくはキーマンの人が提案してそこに決まっていくという形ではないでしょうか?
実際に、本当にクリエイティブな打ち合わせならば、そんな結果にならないはずです。これは、上位の役職者やキーマンの考え方が原因ではないでしょうか?
ワシントン大学のMarkus Baerらの研究は、アイデアとそのオーナーシップ(所有権)に関するものです。この研究によると、人は自分のアイデアにオーナーシップを強く感じると、そのアイデアに固執するというものです。そのアイデア自体を変更するような提案を聞かなくなり、アイデアへの足し算のようなものは喜んで聞くようになります。逆にアイデアへのオーナーシップが弱い場合は、アイデアへの足し算よりも、アイデアの変更を喜んで行います。つまり、人はアイデアにこだわってしまうということですね。
この研究は、アイデアに対してオーナーシップを強く持つことで、盲目になってしまうことを示しています。
思い返してみると、私も会議の席などで自分のアイデアがいいという前提に立ってしまって、オープンに様々なアイデアを検討するということが出来ていなかったと思います。皆さんも、会議の際に特定のアイデアに強いオーナーシップを抱かないように注意してみてはいかがでしょうか?アイデアから手を離す、これがポイントじゃないでしょうか。アイデアの所有権を手放すことで、もっと創造的な解決が見いだせるかもしれません。
できるだけで、手放す、手放す、と意識してみてください。
この記事は以下を参考に書きました。
Washington University in St. Louis. "A strong bond to an idea makes collaboration more challenging." ScienceDaily, 7 Jun. 2012. Web. 8 Jun. 2012.
(文・絵: やまざきしんじ)
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