中小企業の社長さんがよく神社に高額の寄付をしたり、社会貢献に熱心なのを見ます。これってなぜでしょうか?お金がたくさんあればノブレス・オブリージュとして、社会貢献するのは当たり前という考え方もあります。でも、きっと別の説明もありそうですよね...
バージニア大学のBenjamin Converseらの研究は、コントロールできないことと寄付に関するものです。この研究によると、人は自分がコントロールできないものに直面すると寄付をする金額が上がるというのです。
実験では、被験者にお金を渡してから、いくつかの文章を読んでもらい、そして寄付を頼みます。すると、「大事なテスト、就職面接、病院での診断結果など、人生における重要な事柄について、未知の結果からしばしば学ぶ」といったような、コントロールできない事柄についての文章を読んだ被験者は、より寄付の金額を増やすことが分かりました。
また、さらに、このような寄付をした人は、物事が自分が望んだ結果になるとより考えるようになります。つまり楽観的になるのです。
この実験は、仕事をすれば定期的に給料がもらえるサラリーマンと違って、自分の意思決定やさらに様々な環境要因によって業績や生活が変わってくる経営者がより寄付をする傾向があることも示してくれそうです。
また、寄付というのは、自分自身の余裕にもなりますが、結果について楽観的になる潤滑剤という役割をも果たしているようですね。
この記事は以下を参考に書きました。
Benjamin Converseら, 2012, ”Investing in Karma: When Wanting Promotes Helping.", Psychological Science, 2012
Association for Psychological Science. "Investing in karma by doing good deeds." ScienceDaily, 9 Jul. 2012. Web. 13 Jul. 2012.
(文・絵: やまざきしんじ)

