
人は自分の時間が常に足りない、といっています。
24時間じゃなくて25時間だったらいいのに、
時間がないから睡眠時間を削ってテレビをみてる、
あと30分あれば仕事が終わるのに、
土日も仕事のことをずっと考えることはいいことだとも思いますが、燃え尽きてしまっては元も子もありません。
でも、実際の時間を増やすことはできませんが、時間の感覚を変える方法はありそうです。ペンシルバニア大学のCassie Mogilnerらは実験から、自分のために時間を使う人よりも、他人のために時間を使う人の方が、自由な時間があると感じることを明らかにしました。
仕事が忙しくても、家族のために時間を使う、友人のために時間を使う、といったことが結果的には、時間が長くなったような気がして、その人の時間に対する余裕を生んでくれるのです。
寄付をすると結果に対してより楽観的になるといった記事を先日書きましたが、人には自分よりも他人に対してコストを払うことで自分が得をするようにできているんですね。興味深いです。
この記事はAssociation for Psychological Scienceの”Giving Time Can Give You Time”を参考に書きました。
(文・絵: やまざきしんじ)