
昨年、”真ん中効果(center-stage effect)”という記事を書きました。これは、人間は真ん中のものを選んでしまうというものでした。
今回もこの真ん中効果に関係する研究の紹介です。フランスのHEC ParisのSelin Atalayらの研究は、真ん中と商品選択に関係するものです。
研究の1つめは、ビタミン剤、ミールスナック(カロリーメイトみたいなやつ)、エネルギードリンクを消費者がどう探すかを視線追跡システムで分析したものです。すると、人は商品の決定の5秒前に真ん中のものを注視していることが分かりました。ちなみに、自分では真ん中を注視していることは認識していませんでした。
また2つめの実験では、たとえば栄養ドリンクを探している時は、様々な栄養ドリンクの中からその商品カテゴリの真ん中のものを選びがちであることが分かりました。これは、商品カテゴリでの真ん中のものであって、棚の真ん中というわけではありません。
真ん中効果もなかなか面白いですね。是非、お店に自社の商品をおいてもらう時や、ウェブ上でサービスを宣伝する時には注意してください。
この記事は以下を参考に書きました。
University of Chicago Press Journals. "Are consumers aware that they are drawn to the center when choosing products?." ScienceDaily, 16 Jul. 2012. Web. 17 Jul. 2012.
(文: やまざきしんじ)