2012年08月20日

消費のペースを落としてみる

満足度の低下.jpg

新しくゲームを買った時に、最も楽しむためにはどうすればいいのでしょうか??
買った瞬間から、徹夜してガンガン遊びこむ?それとも、1日2時間までに制限して、ちょっとづつ遊ぶ??



直感的には徹夜で遊びこんだ方がよさそうですが、一方で、消費から得られる満足感がすぐに逓減(ていげん 次第に減っていくこと)していきそうな気もします。


カーネギーメロン大学のJeff Galakらはこのような消費から来る満足感についての研究を行いました。

この研究によると、消費者は、食べ物やビデオゲームを、
・相手が選んだペースで消費する
・自分で選んだ自由なペースで消費する
・自分で選んだペースだが、あまり早く消費し切らないよう制限つきで消費する
という3つのパターンでそれぞれどのくらいの満足感があったかを調べました。


すると、「自分で選んだペースだが、あまり早く消費し切らないよう制限つきで消費する」消費者が一番満足度が高いことが分かりました。これは、そのままどんどんと消費してしまうと満足度が低下してしまうので、消費ペースを抑えることで満足度が高いままで消費できるようなのです。

逓減しない.jpg

この研究は、消費者として、普段のお金のお金や消費の仕方のヒントをくれます。最近は、このようなポジティブ心理学系の研究が増えてきましたが、まだまだ私たちも工夫の余地がありそうです。



この記事は以下を参考に書きました。
University of Chicago Press Journals. "Don’t burn out: Enjoy your favorite products more by consuming them less frequently." ScienceDaily, 14 Aug. 2012. Web. 20 Aug. 2012.


(文・絵: やまざきしんじ)
posted by さいころ at 05:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 消費者行動
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