2012年08月22日

拒絶が創造性を生む

社会的拒絶と創造性.jpg

よく組織が創造性を阻むということが言われています。たしかに、会社などの組織(縦型組織?官僚型組織?)では、下から上に意見があがっていくうちに創造的な部分が潰されていくのではないでしょうか。

また、日本は和を尊ぶ文化なので、創造的なものを阻むということも言われています。それでは、私たちは創造的ではいられないのでしょうか?


ジョン・ホプキンス大学のSharon Kimらは、創造性と社会的な拒絶の関係を研究しました。この研究結果は、創造性を信じてる人たちを少しだけ励ましてくれるものです。

この研究によると、社会的な拒絶が行われると、他人に依存的な人は創造性を減らしてしまいますが、自分は独立していると考えている人は創造性を増します。言い換えると、変わった人、そしてそのことを自覚しているような人は、他人から拒絶されることで創造性を増すのです。

このことは、自分がグループの一員として上手くやっているメンバーは他人からの承認を求めていますが、自分は他のメンバーとは違うと感じている人にとっては他人からの拒絶こそが「あなたは独創的だ」という承認になっていると考えることができます。


なお、この研究では、自分は他人と違うとみなしているような人に、単に「あなたはみんなから拒絶されているよ」と伝えるだけで創造的な問題解決がより出来るようになりました。非常に単純な実験ですが、この結果だけでも社会的な拒絶の意味を考えるヒントになるでしょう。

もちろん、このことは他人を拒絶することを認めるものではありませんし、創造的な会社であるために拒絶をすることを勧めるものでもありません。しかし、創造的な人間というのは、他人と違うという独立心さえあれば、拒絶に負けないでもっと創造的になれるということです。


この記事は以下を参考に書きました。
Sharon Kimら, 2012, "Outside Advantage: Can Social Rejection Fuel Creative Thought?", Journal of Experimental Psychology: General, 2012; DOI: 10.1037/a0029728

(文・絵: やまざきしんじ)
posted by さいころ at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 発想法・問題解決
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