2012年09月04日
読書後のちょっとした休憩が記憶にも効く!
本で読んだことを覚えておくことが難しいなら、整理する時間をとってみましょう。
私は、電車で読んだ本のことをかなり覚えています。
私はいつも、電車旅行には何かがあると考えていました。列車で揺られること、停止のリズム、どんどん変わっていく風景。たぶん、これらの組み合わせが、いつもの環境では得られないような集中を促進させるのでしょう。
もしくは、答えはもっと簡単なものかもしれません。
学習の後のほんの少しの休憩時間が記憶を助けるということを、心理学者は発見しています。研究によると、学習の後にほんの少し休むと、連続して他のタスクをした人よりも、より数字列を思い出します。
ほんの少しの休憩が記憶の定着を手助けし、思い出しやすくすると一般には考えられています。逆に言えば、すぐに他のタスクをしてしまうと、記憶が定着するチャンスがないと考えられています。
それでは、どうして電車で読んだ本をより思い出しやすいのか考えてみましょう。
いつも本を読んでいる自宅でなく、電車では窓の外を見たり、次の駅で降りる人を見たりしてしばしば読書を止めます。これらは、研究でいうところの休憩時間なのかもしれません。
すると問題は、このようなとても短い期間の休止でも、同じようなことが起こるかです。そのことを考えてみましょう。
10分の休憩
10分の休憩の効果についてのDewarらの2012年の新しい研究は、7日後にストーリーを想い出すかテストするというものです。
この研究では、物語を読んだ後に10分の休憩をすると、7日後にテストをしても記憶の定着を高めることが分かりました。実際に、休憩をとった人は7日後のテストで、休憩なしの人が15から30分後に思いだしたのと同じくらい覚えていたのです。
このことが、どうして電車で読んだ本をより明確に覚えているかを説明してくれるでしょう。
読書の途中で感情に浸って一時中断したりといったことがあると思います。これは読書としてふさわしいだけでなく、記憶の助けにもなっているのです。
この記事はPSY BLOGの"Memory Enhanced by a Simple Break After Reading"を翻訳しました。
(訳者によって、太字で強調をしてあります)
(翻訳; やまざきしんじ)
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