2012年09月09日

なぜ、社会は変わらないか? システム正当化バイアス


社会はそのままであろうとします。反乱は、人類の歴史の中で、苦しみへの反動の時にだけ起こります。そして、私たちは反抗をするよりも、搾取を認め、ずっと権威に従ってきたのです。


どうして社会はなかなか変えられないか疑問に思ったことはありますか?ほとんどの人は、そう考えたことがあるはずです。

人にはそのままの状態を維持したい心理的な傾向がある、というのが一つの答えです。新しいどうなるか分からない選択をするよりも、知っていることを続けてしまうのです。

人は、変化の可能性に直面すると、いつものやり方に安心を感じます。このことは、どうして人は以前買ったものをまた買うか、いつも同じレストランに行くのか、同じ意見を擁護し続けるのか、といったことを部分的に説明します。

これは、”システム正当化バイアス”(system justification bias)と呼ばれ、Jostら2004の研究で、同じような効果が述べられています。

・貧しい人が、なぜか自分たちの立場を改善するような政策をそれほど強く支持しません。研究によると、低所得のグループが自分たちがもっとお金を得らるような税の変更に対して、高所得のグループよりも支持しませんでした。これは、支持される政策が、社会の地位に関係がないことを示します。
・奇妙なことに、より不利になる人が、恩恵のないシステムをより支持します。このことは、認知的不協和によっても説明ができます。あるアメリカの低所得のラテン系住民は、高収入のラテン系住民よりも、より政府当局を信頼しているのです。
・もっとも不穏なものとして、より公平でない社会では、人々はより社会システムを正当化します。より男女差別の価値観を男性が持っている社会ほど、女性は社会システムをより支持します

公平でない社会について、貧しい人は一生懸命働かないから貧しく、金持ちはそれに値するようことをしているから金持ちだといったように、そこにいる人は社会システムを正当化するのです。

これが、クリスマスにいつも七面鳥を食べ続けている理由と同じものです。


この記事はPSYBLOGの"Why Society Doesn’t Change: The System Justification Bias"を翻訳したものです。太字による強調は訳者によります。

(翻訳: やまざきしんじ)
posted by さいころ at 07:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 消費者行動
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