オーストラリアのメルボルン応用経済・社会研究所のDeborah Cobb-Clarkらは、オーストラリア世帯・収入・労働動態調査(HILDA)の7682家庭、13969人のデータを元に、カロリーを取り過ぎない、運動をする、タバコを吸わない、飲み過ぎない、といった健康的なライフスタイルの研究を行いました。
この研究は、健康に関しての「これまで自分が管理できている」という感覚と、食事、運動、飲酒、喫煙などについて、実際の健康的なライフスタイルをしているかどうかの関係に注目したものです。
この研究では「これまで自分は健康管理ができている」と感じていると、より健康的なライフスタイルをしていることが分かりました。たしかに、自分が健康管理が出来ていると感じていれば、自己効力感も増し、さらに健康的なライフスタイルになりそうです。
また、この研究によると、「これまで自分は健康管理ができている」と感じている女性は、男性よりもより健康的なライフスタイルをしており、そのライフスタイル自身に満足をしていました。一方、「これまで自分は健康管理ができている」と感じている男性は、女性よりもより自分が健康になれると感じていました。
このことは、この研究から踏み越えてしまう結論ですが、男性は健康自身が目的であり、女性にとっての健康にはその先の美容とワンセットで「美容と健康」と2つの軸があるからかもしません。
もちろん健康的なライフスタイルについては、「これまで自分は健康管理ができている」という感覚以外にも様々な要因があります。元の論文では、いろいろな分析がされているので、興味のある方は(英語ですが)見られると面白いと思います。
この記事は以下の論文を参考に書きました。
Deborah Cobb-Clarkら, 2012, "Healthy Habits: The connection between Diet, Exercise, and Locus of Control", Melbourne Institute Working Paper No.15/12
(文・絵: やまざきしんじ)

