2012年10月11日

赤色効果の限界

女性も男性も赤を着ると魅力的に見えるということを以前に書きました。実際に赤い服を着ると異性に魅力的に見えるという研究は数多くありました。
参考: "やっぱり男性にモテる服","やっぱり女性にモテる服の色"


ドイツのドルトムント工科大学のSascha Schwarzらは、この効果についてさらに詳細を調べました。この研究では、平均23.67歳と、平均48.18歳の2つのグループの女性の写真を、平均24.67歳の若い男性のグループと平均53.47歳の中年男性の2つのグループに見せ、9段階で魅力を評価します。この時、女性の写真の背景は白いものと赤いものの2種類を用意しました。これまでの研究結果からすると、男女どのグループでも赤い背景にした写真の方が魅力的と判定されるはずです。

この研究の結果はどちらのグループの男性も赤い背景の写真をより魅力的と評価しました。ただし、これは女性が若い場合に限ります。


これまでの研究では赤い色は女性の魅力度を上げるというだけのものでしたが、若い女性に限るという世知辛い条件がついていたようです。たしかに赤色で魅力度が上がるのは、赤は興奮する色なので異性を性的に興奮させる効果があり、惹きつけるという理由と考えられていました。その点でも、性的対象となるようなある程度の年齢の女性にのみ効果があるのかもしれませんね。

この記事は以下を参考にしました。
Sascha Schwarzら, 2012, "Romantic red revisited: Red enhances men's attraction to young, but not menopausal women", Journal of Experimental Social Psychology in Press, http://dx.doi.org/10.1016/j.jesp.2012.08.004

(文・絵: やまざきしんじ)

posted by さいころ at 09:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋愛・男女関係
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