2012年11月14日

フェイスブックの書き込み術

11/9にタスクールさん「自分のソーシャルネットワークについて考えてみようワークショップ ちゃんと使いこなしてますか?みんなで考えてみませんか?」というイベントを開催しました。

この時のことをポイントだけまとめておきます。ちなみに今回のネタは主にフェイスブックを中心としています。そして、全然心理学ではありません^^;;


ワークシフトという本が流行っていますが、ダニエル・ピンクが2005年に「ハイ・コンセプト」で書いていたように、これからは「創造する人・共感する人」の時代です。

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農夫の価値は19世紀初頭の肥料の輸入によって低下し、工場労働者の価値は20世紀の大規模工場や機械化によって低下しました。ナレッジワーカーの価値も、IT化によって急速に失われていくでしょう。その上で、来るのが「創造する人・共感する人」の時代です。

ソーシャルネットワークの使用もこの2つを考慮しないではいられないというのが今回の主張です。



この図は専修大学の山下清美先生がブログについて書いたフレームワークです。このフレームワークを使って、ソーシャル・ネットワークへの書き込みを見てみましょう
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ちなみにソーシャルネットワークに投稿する風景や子供やペットの写真は、自分志向・心情。外部のブログへの言及や事実の提供などは他人志向・事実。「鈴木さんとご飯一緒にしてきました」とか「山田さんのイベントに参加してきました」というのは他人志向・心情とします。ちなみにイベント参加は事実ですが、実際にはそこには「イベント参加して楽しかった」というようなことが入っているからです。


この4つの軸で書き込みを分類すると、多くの人は3つの書き込みタイプに分けれられます。

・ハイタッチ型
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心情を主につづっているタイプです。他人との絡みだけでなく、意外と自分のことも書いていて、例えばお昼にお茶しにいったといったことも書いています。ただし、他人との絡みと自分の話は1:1程度というのが黄金比率のようです。

「この人、他人が興味持たなさそうな、自分のことばっかり書いているなー」ということでも、多少は書いていった方がいいわけですが、最大のポイントはフェイスブックにいる友人たちとのからみです。「本田さんと一緒に釣りにいってきました!」ということをよく書いている人は、他人からイイネ!やコメントもよくされており、またタグ付けされることもとても多くなります。

・コンテンツ型
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自分でブログをやっている人でよく見られます。他人とのハイタッチなども多少をしていますが、自分の主力コンテンツであるブログへのアクセス流入を狙っているタイプです。アクセス数の多いブロガーでもフェイスブック上のコメントなどはあまりつかないのですが、その分、ブログを主戦場にしていると言えます。本来はハイタッチ型と組み合わせることができそうなのですが、何故かそのような人はほとんどおらずブログ重視のコンテンツ型か、ソーシャル・ネットワーク重視のハイタッチ型にわかれていました。

・タコツボ型
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夕飯のことやペットのことなど、自分の心情を綴っています。ただ、他人とのからみはあまりないので、どちらかというと日記ブログのように淡々と日常を書いているという感じです。あまり人とのからみがない上に、ブログなどへのアクセス流入もないので、仕事で使っているという観点ではあまりよくないモデルです。


ちなみに仕事をしようとする人の場合は、ハイタッチ型かコンテンツ型のどちらかを狙っていくことになります。


ハイタッチ型は、他人との関係をした書き込みがソーシャル・ネットワーク上では大事なポイントです。といっても、結局これはオフラインで関係をしたことをオンラインに持ち込んでくることが多いです。逆にオフラインを重視している人は、オンライン上にも書き込みをすることで他人に自分の価値を伝えることができます。


コンテンツ型の場合はうまく戦略を練らないといけません。なぜなら、コンピュータの処理能力の向上に従っていろいろなことが自動化されてしまうからです。

例えば、現在は、紹介型のブログがたくさんあります。これは手間をかけない割にかなりアクセス数を稼げる方法でたくさんのアフィリエイトサイトがありますが、そのうち"Google まとめ"のようなウェブサービスが出てきて終了するかもしれません。あくまでも自分独自の価値を上手くつけていかないといけません。

ブログでは以下のような分類があると思いますが、どこがコンピュータの処理能力の影響を受けづらいか、競合が少ないかを考えていかないといけないわけです。
ソーシャルネットワーク@タスクール.018.jpg


11月9日のイベントでは他の内容についても触れましたが、主な内容を簡単に紹介してみました。

(文・図: やまざきしんじ)
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