2013年01月09日

ダッチオークションでスリル満点化?

ダッチオークション.jpg

皆さんは、ダッチオークションというのを知っていますか?

私は知らなかったのですが、最初は高い金額ではじめて、そこから入札がないとどんどんと値段を下げていくというオークションの方法です。

例えばパソコンを売るときに、10万円で買う人いない?、じゃあ9万円なら?、じゃあ8万円なら?、とどんどんと値段を下げていきます。買い手は、その値段なら買っていい、という時に入札をします。


ドイツのカールスルーエ工科大学のMarc Adamらは、このダッチオーションでの参加者の興奮状態について心拍数や皮膚電位などで調べました。

この研究によると、ダッチオークションは金額がどんどん下がっていくもののためか、参加者は興奮することが分かりました。また、ある程度興奮した参加者は、そこから自分の入札を遅らせることで、さらにスリルを味わい興奮をします。

逆に、そこで入札をしてしまい落札してしまうと興奮はそれほどしません。よくあるパターンかもしれませんが、むしろ買わないで、ギリギリまでねばってる方がスリルが味わえるんですね。


買わないほうが興奮するというのがなかなか皮肉な結果ではありますが、スリルを味わえるという点で居酒屋さんなどでイベントっぽくダッチオークションを組み合わせると面白いかもしれません。落札者以外の人がスリルを味わえるという点で体験型のイベントにピッタリですね。


この記事は以下を参考に書きました。
Karlsruhe Institute of Technology. "Time pressure enhances thrill of auctions." ScienceDaily, 3 Jan. 2013. Web. 9 Jan. 2013.

(文・絵: やまざきしんじ)
posted by さいころ at 10:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 消費者行動
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