
良いマネージャーになるために、必要なのはどのようなものでしょうか?
良いコーチであること?
地図がない道を進めること?
他にもいろいろな答えがあると思います。「もしドラ」の愛称で知られる「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読んだ人ならば、”真摯さ”を挙げるかもしれません。
それでは、良いマネージャーには正直さは必要でしょうか?
たしかに品の良さや器の大きさを感じるマネージャーはいるし、そういう人は正直な気がします。
しかし、イギリスのエジンバラ・ネピア大学のChiara Amatiの研究によると正直なマネージャーがいいわけではないようです。
それでは、マネージャーは嘘つきでいいのでしょうか?
答えは”イエス”かもしれません。
良いマネージャーは、部下を勇気づけて、心地よく働いてもらうことが出来る人です。そのためには、必ずしも常に正直である必要はありません。場合によっては、怒りや落胆を隠して、「よくやった」と相手を褒める必要があります。
嘘には自分のための嘘と他人のための嘘があります。自分のための嘘はよくないですが、時には他人のための嘘を上手く付ける人、これが良いマネージャーに必要な素質の一つのようです。
この記事は"The British Psychological Society"の"Good managers fake it”を参考に書きました。
(文・絵: やまざきしんじ)