2013年03月12日

大人になってもテストが大事

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生涯学習が大事というのは常々言われていることです。アンドラゴジーという言葉は聞いたことがなくても、ビジネスパーソンならばドラッカーの本などで「生涯学習」といった概念に触れている方も多いのではないでしょうか。

生涯学習は大事ですが、学習プロセスの中に”テスト”を組み込んでいる方はあまりいないのではないでしょうか?


このさいころニュースでも物事は覚えることよりも、思い出すことが大事ということをしばしば書いていますが。今回は”テスト”について少しだけ紹介します。

ライス大学のAshley MeyerとJessica Loganはテストの効果について研究をしました。この研究では18から25歳の若い人たちと、55から65歳の年配の方の2つのグループに対して、動物や天文学や医学などの新しいことを覚えてもらいテストをしました。

すると、最初のテスト点数は、若い人の方が良かったです。これは若い人の方が物事を覚えやすいということで納得できるでしょう。ただし、テストの後で結果をフィードバックしてから、今度はもう少し難しいテストをすると、年配の人も若い人と同様に、より覚えていたのです。最初の記憶力という点では若い人の方が覚えが早いですが、テストを通じて学習する量については、若い人でも年配の人でも変わらなかったのです。

テストをすることによって、自分の”実力”を知ることができ、それが学習をしやすくなったり、テストすること自体が物事を思い出す訓練になるといった面はありますが、テスト結果のフィードバックから学ぶ量は年齢に関係がないというのは面白い結果でした。そういえば、自分も最近はテストなんて受けていません。ちょっとテストに興味が出て来ました。


この記事は以下を参考に書きました。
American Psychological Association (APA). "Test-taking may improve learning in people of all ages." ScienceDaily, 7 Mar. 2013. Web. 12 Mar. 2013.

(文・絵:やまざきしんじ)
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