2013年05月01日
次世代リーダーの条件
ゲームでもリーダーシップは勝手に生まれますが、そこに次世代のリーダーのヒントは潜んでいるかもしれません。
ペンシルバニア州立大学のTamara Peytonらが、I Love BeesというHalo2ゲームのプロモーションで行われたARG(Alternate Reality Game 代替現実ゲーム)の2500ユーザの54,000の書き込みを分析し、リーダーシップについて研究をしました。
ARGというものは、オンラインとリアルが混在したゲームです。このI Love Beesというのは、ilovebees.comというWebサイトを中心として、このサイトに隠された210組のGPS情報や日時情報を使い、適切な場所に正しいタイミングで行くと、電話が鳴りメッセージを聞くことができ、これらをつなぎ合わせていくことで謎を解いていくというものです。
この研究では、参加したプレイヤーがチームを作ってリーダーシップを発揮することがわかりましたが、そのリーダーシップはプレイヤーの軍隊経験やその他のチームでの経験で無関係であることが分かりました。
つまり、リーダーシップはゲームにおいては勝手に生まれてくると言えます。なお、リーダーシップのある参加者は、自分のウェブサイトや議論用の掲示板を用意してリードしていきます。
この研究は、リーダーシップが勝手に現れていくことを描いたものですが、最近はゲームやオンライン上の物事と実際の仕事の境界が曖昧になりつつあります。すると、これからは、ウェブサイトの構築や掲示板を素早く準備したり、そこでの議論を盛り上げる能力といったものが、リーダーの必須能力になっていくのかもしれませんね。
この記事はペンシルバニア州立大学の"Leadership emerges spontaneously during games"を参考に書きました。
(文・絵: やまざきしんじ)
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