2013年07月26日

放射線技師にもゴリラは見えない

ダニエル・シモンズの選択的注意の実験というのがあります。知っている方もいると思いますが、以下の動画でバスケットボールが何回パスされたかをしっかり数えるというものです。




知らない人は上の動画を見てから、下を読んでください!


さて、この選択的注意の動画は「見えないゴリラ」としても知られています。これと似たような実験がブリンガム&ウーマンズ病院のTrafton Drewによって行われました。この実験では放射線科の技師24人が、肺の写真から腫瘍を見つけるというタスクをしましたが、この写真の中には腫瘍よりも大きなゴリラの絵が48回も表示されていました。

そして、この研究によると技師の83%がゴリラを見なかったと報告しています。


放射線技師がゴリラに気付かなかったのは、腫瘍を探すことに習熟しているため隅々まで写真を見るのでなく、腫瘍だけを見つけようとするためです。見えないゴリラと同様に、見つけたいことに集中することで、それ以外のものが目に入らなくなってしまうのですね。特に何かに習熟した人は、様々なことを自動的にするので、いちいちゴリラかどうかをチェックしないようです。


GorillaImage.jpg
(写真は、下のホームページより)

人は物を見る時には、見たいものだけを見ているということが「見えないゴリラ」の実験でしたが、今回の実験でも同じ結果になりました。


この記事はBRINGHAM AND WOMEN'S HOSPTALの"If You’re Not Looking for It, You Probably Won’t See It"を参考に書きました。


(文: やまざきしんじ)
posted by さいころ at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | その他
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