2013年09月10日
嘘の返信は時間がかかる
デジタルコミュニケーションは大事ですし、重要度を増しています。
一方、実際に会うよりもメールやチャットなどのデジタルメディアの方が嘘をつきやすいという研究が有ります。会話よりもチャットのほうが嘘をつきやすいという研究がありますし、手紙よりもメールの方が嘘をつきやすいという研究があります。
ブリガムヤング大学のTom Meservyらは100人以上の大学生を対象として実験をしました。大学生には事前に半分は嘘の回答をしてもらうように頼んで、コンピュータを使ってやりとりをしました。すると、嘘の回答をする時には返信までに10%ほど長い時間がかかったのです。より返信に時間をかけるということは、文章を編集などをすることが出来るので、より嘘を本当らしく推敲することができます。
嘘をつくのは認知的な負荷がかかるので、普段より時間がかかる可能性があります。でも、実際に回答に10%も余分に時間がかかるというのは面白い結果ですね。実際の会話でなくオンラインなので、よりしっかりと嘘を考えているのかもしれません。
ただし、実際に知人とのメールやメッセージのやりとりで時間がかかってしまうのは、様々な理由が考えられます。また、時間がかかるというだけでは嘘かどうかよく分かりませんし、実際にこの知識を使えるかというとかなり難しいと思います。
この記事はブリガムヤング大学の"Digital deception: People who lie while texting take longer to respond"を参考に書きました。
(文: やまざきしんじ)
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