2013年09月17日

理想的な労働環境を作るための6つの心理学のコツ

オフィス環境.jpg

完璧なオフィススペース: 美しいカーブ、自然な眺め、緑


普通、オフィスで座って、仕事をします。

スクリーンから少し目を離したら、何が見えますか?
どのくらい机は整理されてますか?それは、(個室でない)オープンなオフィスですか?
窓の外が見えますか?植物が視界に入りますか?
自分の席の近くの装飾を何か選びましたか?

人がどのように働き、どのくらい快適に過ごせるかに対し、これら全てのことが心理学的に効果があります。それでは、心理学の研究に基づいた、理想的な労働環境を作るための6つのコツを見ていきましょう。


1.開放的な環境を避ける(出来るなら)

個室でない、開放的なオフィスは、コミュニケーションを促し、チームを結束させると考えられています。少なくとも、理論上。

303のアメリカのオフィスビルのデータを分析したKimとDear,2012年の研究によると、コミュニケーションを加速させるという多少の事実はありましたが、それがチームを結束させるという証拠はありませんでした。

この最初に思いつく、開放的な環境のコミュニケーションにおけるちょっとした利点が、デメリットに比べて激しく過大評価されています。(個室でない)開放的なオフィスで働いたほとんどの人は、それがどういうものかを正確に把握しています、うるさくて、気が散らされて、プライバシーがない、と。

予想通りに、プライベート環境の保たれたオフィスで働く人は、職場環境においてかなり幸せです。

ほとんどの人は、開放的なオフィスかプライベート環境の保たれたオフィスかを選ぶことができません。そのため、ヘッドフォンを使う、小さな仕切りを作る、机の下に隠れる、などの自分なりのプライバシーを保つ方法を作る努力をすることでしょう。


2.散らかったデスク・綺麗なデスク論争

散らかったデスクは、有益でしょうか、それとも有害なんでしょうか?散らかったデスクは本当に、散らかった精神の表れなんでしょうか?

どうやら研究によると、職場環境での秩序や無秩序は、異なった心理的な影響を及ぼすようです。

この研究(英語記事)では、散らかったデスクは創造性を増す傾向があり、一方で整然としたデスクは従順さと、一般的な道徳的な行動を促進します。


つまり、散らかったデスクと綺麗なデスクのどちらが良いかは、あなたがどのような成果を求めるかによるのです。


3.カーブは美しい

心理学では、散らかったデスク・綺麗なデスク論争には明確な答えを示せませんでしたが、カーブか直線かということには明確に答えられます。

DzkirとReadの2011年の研究では、被験者はエッジが直線のインテリアと、エッジが曲線のインテリアを示されました。

すると被験者は、曲線の環境をより平穏で、穏やかで、リラックスできると感じました。カーブの勝ちです。

Vartanianら、2013年の研究でも、まったく同じ効果が他の実験で示されました。人は、一般的にカーブした空間の方をより美しいと判断するのです。


4.眺めのいい部屋(もしくは風景画)

多くの人は、自然の中を散歩することが心を穏やかにすることを知っています。実際に、研究でも、自然を散歩することで20%記憶力が増える(英語記事)ということが分かっています。


では、職場環境の中に小さな自然を持ってくるのはどうでしょうか?

Berto,2005年の研究で、実際に確認しました。この研究では、単なる自然の絵でも認知的な機能を回復させることを示しました。

VerlardeとTeit,2007年の研究では、風景を見ることの利点は、健康や幸福だけでなく、短期的なストレスを軽減させる効果まであることが分かりました。


5.植物

自然の中を散歩したり、自然の風景が心を穏やかにするとしたら、きっと植物もよい働きをしそうです。

実際に、Raaasら2011年の研究では、オフィス環境に4つの植物を置いたところ、人々の注意力は、植物のない環境に比べて回復することが分かりました。


6.装飾

無駄がなく、清潔で、効率的な職場環境は、本当に仕事が行われているモデル環境と見なされています。

しかし、綺麗なデスク提唱者のような、職場ミニマリスト(最小限の物を置く人)は、研究によると残念な結果になりました。

KnightとHaslam,2010年の研究では、装飾のないオフィス環境と、実験者か被験者によって装飾されたものと比べました。

幸福、細部への注意力、情報のマネジメントなどに職場の装飾の効果がありました。

そう、装飾された職場は、装飾のない職場よりも良かったのです。自分で装飾することを許されることでエンパワーされた人は、高い生産性を持ち、より幸せを感じました。

被験者の一人は述べています。私は多くの人の感想と同じだと確信しています。


植物と絵のある職場に入ると素晴らしい。それがたとえガラスの箱(職場でも)、より家庭的と感じるのです。



この記事はPsyBlogの"6 Psych Tips For Creating The Ideal Workspace"を翻訳したものです。


(翻訳: やまざきしんじ)
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