2013年07月01日
交際中の男性は、よりフェミニンな顔の女性を好む
スコットランドのスターリング大学のAnthony Littleと同じくスコットランドのグラスゴー大学のBenedict Jonesが393人の異性愛の男性を対象とし、女性の魅力についてオンラインで調査をしました。
この時、393人のうち207人が現在交際中と回答しました。そして、これらの被験者は10組の女性の写真を見て、短期的につきあう場合と、長期的につきあう場合のそれぞれその魅力度を評価しました。ちなみに写真は女性的な特徴や男性的な特徴になるように修正してありました。
すると、交際中の男性は、短期的につきあう場合には、より女性的な顔を好むことが分かりました。
しかし、なぜ交際中の男性の方だけが、しかも短期的な場合にのみ、より女性らしい顔を好むのかという理由はこの研究では明らかにされていません。仮説としては、既に交際している男性は、今の相手よりもより女性的な相手を好むといったことや、交際中の男性はより自分に自信があるのでより女性的な人を評価するといったものがありますが、これらも十分な説得力は持っていないでしょう。
ちなみに以前の研究では、女性も短期的につきあう場合では男性らしい顔の男性を好むことが分かっているので、男女共に同じ傾向のようですね。
この記事はBritish Psychological Societyの"Male Male preferences for women's"を参考に書きました。
ちなみに、Anthony Littleの研究はこちらのページにまとまっています。
(文・絵:やまざきしんじ)
2013年01月02日
肌の露出と、リアル・バーチャル
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。昨年は、後半から更新頻度を少し下げていましたが、今年はもう少しペースをあげていく予定ですのでよろしくお願いいたします。
さて、今年一回目の記事は、少しマニアックなカナダのラヴァル大学のAnna Lomanowskaらによるセカンドライフのパブリックスペースにいる404人のアバター(男性192人、女性212人)を対象とした肌の露出に関する研究についてです。
この調査によると、男性キャラクターは大半が71%が少し(0-25%)しか肌を露出していないのに対して、女性キャラクターは肌を多く(51-75%)露出していることが最も多かったです。ちなみに、この露出量は現実世界と違って、ウェストとバストの比率などのセクシーかどうかといった数値とは無関係でした。
サイバースペースの服装については、(リアルな)本人の体型に関わらず好きな服を着ることができ、住んでいるエリアの気候なども考慮する必要がありません。このことによって、本人の服装へのより本当の趣味が出るとも考えられます。またリアルとバーチャルの性向の違いといった研究はこれからもどんどんと増えていきそうですね。
この記事は以下の論文を参考にしました。
Anna Lomanowskaら, 2012, "Virtually Naked: Virtual Environment Reveals Sex-Dependent Nature of Skin Disclosure", PLoS ONE, 2012; 7 (12): e51921 DOI: 10.1371/journal.pone.0051921
(文・絵: やまざきしんじ)
2012年10月11日
赤色効果の限界
女性も男性も赤を着ると魅力的に見えるということを以前に書きました。実際に赤い服を着ると異性に魅力的に見えるという研究は数多くありました。
参考: "やっぱり男性にモテる服","やっぱり女性にモテる服の色"
ドイツのドルトムント工科大学のSascha Schwarzらは、この効果についてさらに詳細を調べました。この研究では、平均23.67歳と、平均48.18歳の2つのグループの女性の写真を、平均24.67歳の若い男性のグループと平均53.47歳の中年男性の2つのグループに見せ、9段階で魅力を評価します。この時、女性の写真の背景は白いものと赤いものの2種類を用意しました。これまでの研究結果からすると、男女どのグループでも赤い背景にした写真の方が魅力的と判定されるはずです。
この研究の結果はどちらのグループの男性も赤い背景の写真をより魅力的と評価しました。ただし、これは女性が若い場合に限ります。
これまでの研究では赤い色は女性の魅力度を上げるというだけのものでしたが、若い女性に限るという世知辛い条件がついていたようです。たしかに赤色で魅力度が上がるのは、赤は興奮する色なので異性を性的に興奮させる効果があり、惹きつけるという理由と考えられていました。その点でも、性的対象となるようなある程度の年齢の女性にのみ効果があるのかもしれませんね。
この記事は以下を参考にしました。
Sascha Schwarzら, 2012, "Romantic red revisited: Red enhances men's attraction to young, but not menopausal women", Journal of Experimental Social Psychology in Press, http://dx.doi.org/10.1016/j.jesp.2012.08.004
(文・絵: やまざきしんじ)
参考: "やっぱり男性にモテる服","やっぱり女性にモテる服の色"
ドイツのドルトムント工科大学のSascha Schwarzらは、この効果についてさらに詳細を調べました。この研究では、平均23.67歳と、平均48.18歳の2つのグループの女性の写真を、平均24.67歳の若い男性のグループと平均53.47歳の中年男性の2つのグループに見せ、9段階で魅力を評価します。この時、女性の写真の背景は白いものと赤いものの2種類を用意しました。これまでの研究結果からすると、男女どのグループでも赤い背景にした写真の方が魅力的と判定されるはずです。
この研究の結果はどちらのグループの男性も赤い背景の写真をより魅力的と評価しました。ただし、これは女性が若い場合に限ります。
これまでの研究では赤い色は女性の魅力度を上げるというだけのものでしたが、若い女性に限るという世知辛い条件がついていたようです。たしかに赤色で魅力度が上がるのは、赤は興奮する色なので異性を性的に興奮させる効果があり、惹きつけるという理由と考えられていました。その点でも、性的対象となるようなある程度の年齢の女性にのみ効果があるのかもしれませんね。
この記事は以下を参考にしました。
Sascha Schwarzら, 2012, "Romantic red revisited: Red enhances men's attraction to young, but not menopausal women", Journal of Experimental Social Psychology in Press, http://dx.doi.org/10.1016/j.jesp.2012.08.004
(文・絵: やまざきしんじ)
2012年08月06日
男女は、どういう人が好き?
多くの動物の子供は遊ぶことが知られています。サルやリスなどの子供が遊んでいる様子は、いろいろな動物もののテレビなどで見たことがあるのではないでしょうか??また、動物の子供は遊ぶものの、大人の動物が遊ぶというのはあまりみかけません。一方で、人間は大人も遊びます。これは何故でしょうか??
ペンシルバニア州立大学のGarry Chickらは18から26歳の164人の男子大学生、89人の女子大学生に恋人候補を探すにあたっての性格的な特徴についてアンケートを行いました。ここでは16項目(ユーモアのセンス、優しくて理解がある、子供が欲しいこと、知的、健康、魅力的、創造性がある、大学出、稼ぎがいい、家事が上手い等)について10点満点で採点を行いました。この結果、評価が高かったものは
女性に求めるもの
1位 ユーモアのセンス
2位 優しくて理解がある
3位 楽しいことが大好き
4位 健康
5位 陽気さ
男性に求めるものは
1位 優しくて理解がある
2位 ユーモアのセンス
3位 楽しいことが大好き
4位 陽気さ
5位 興奮しやすさ
となりました。この結果はアメリカの学生が対象ということで割り引いて考えなければなりませんが、楽しさやユーモアに関する項目が上位を占めているということがポイントになります。
この研究では、ユーモアや遊びが評価されるのはパートナーの選択をするためであるという仮説を述べています。ユーモアや遊びがある人は攻撃性が低く、自分や子供に対しても長期的に良好な関係が築けるために、高く評価されるようになったのではないかと考えられています。
楽しい人が好きというのは、男女共にあると思いますが、その原因を進化心理学的に説明できるというのは面白いですね。進化心理学的な言説はなんでも説明できるので、私はあまり好きではありませんが^^;;
この記事は以下を参考に書きました。
Garry Chickら, 2012, "Play and Mate Preference Testing the Signal Theory of Adult Playfullness", American Journal of Play, 2012; 4(4)
(文・絵: やまざきしんじ)
2012年08月01日
男女で文字とおり、見方が違う?
男女では物の見方が違うというのはよく言われています。でも、本当でしょうか??
もし、「男脳・女脳」、「男性は狩猟にでかけて、女性は農耕をしていたので、脳の仕組みが違う」こんな話を聞いたら、たっぷり眉毛に唾をこすりつけてから話を聞かないといけないはずです。しかし、実際に男女では物の見方が違うという研究を南カリフォルニア大学のJohn ShenとLaurent Ittiが行ったそうです。
この研究は34人(15人の男性と19人の女性)の被験者が様々なビデオを見る時の視線を解析したものです。ここから分かったことは、ビデオで人が話している時に、男性は口を最もよく見ていて、女性は目を最もよく見ていることが分かりました。さらに詳細には、男性は口をずっと見ているのに対して女性は口から身体にかけて視線が行き来していました。
また、女性は話している人だけでなく、画面に入ってきた(フレームに入ってきた)モノなどをよく見ていました。一方で、男性は話している人の後ろで何かがあるとそれを見ます。
これは、男性はより一点をよく見ていて、女性は全体を見渡している傾向があるということを表しています。
この研究の結果を、直接販売や商品開発に結びつける方法は思いつきませんでしたが、それでも、物を見るという基本的な行動に対して、男女差が影響を与えているという実験は面白いものでした。
この記事は南カリフォルニア大学の”Hey, I'm Over Here: Men and Women See Things Differently”を参考に書きました。
(文・絵: やまざきしんじ)
2012年04月18日
フェイスブックで”交際中”
フェイスブックには交際関係という表示がプロフィールにあります。これって使ってますか?
ウィスコシン大学での研究は、ほとんどが大学生からなる58組のカップルを対象としたものです。このカップルの交際期間は平均19ヶ月です。
この研究では、58組のうち45組が互いに交際関係を”交際中”とフェイスブックに書いていました。また、58組のうち31組が、互いにパートナーの写真を、載せていました。ちなみに、男性の方が女性よりも、パートナーの情報をプロフィールに載せていることが多かったです。この研究ではその理由までは分かりませんでしたが、男女でフェイスブックの交際関係を”交際中”にするかどうかの考え方が異なっていることが分かります。男性の方が"交際中"をアピールしたいのでしょうか?
ちなみに私が驚いたのは、58組のうち45組のカップル(78%!)が交際関係を”交際中”にしていたことです。ちなみにサンプルとして独身の知人20人の交際関係を見たところ、”交際中”にしたいたのはわずか1人、また”独身”にしていた人もわずか1人でした。残りの18人(90%)は交際関係を設定していなかったわけです。ちなみに21人中何人がつきあってるのかは知りません^^;; しかし、7,8人は交際中と考えると...
これがアメリカと日本の感覚の違いなのかもしれません。
この記事はLos Angels Timesの"The true meaning of Facebook's 'in a relationship'"を参考に書きました。
(文・絵: やまざきしんじ)
2012年03月27日
笑顔の魔法! 5.5倍の力
笑顔の魔法は絶大です。知ってる人にも、知らない人にも笑顔はとても効果的です。先日、ソーシャルネットワークのプロフィールでは笑顔がポイントとなるということも書きました。かっこいいとか美人に見えるような凝った写真よりも、自然な笑顔の写真がやはり好感度が高いのです。
笑顔の威力については誰もが経験しており、笑顔が大事と誰もが認識していると思います。
それでは、笑顔の力はいったいどのくらいでしょう?
この手の実験でお馴染みのフランスの南ブルターニュ大学のNicolas Nicolas GuéGuenの実験をご紹介します。これは20歳から26歳の男性100人を対象としたバーでの実験です。この実験では、平均的な魅力度と評価された20歳の女性が協力して行ったものです。
この実験では、女性は男性に対して以下の2つのどちらかの行動を行います。
・微笑みながら、被験者の男性に2秒間アイコンタクトして、それから目をそらします。
・微笑まずに、被験者の男性に2秒間アイコンタクトして、それから目をそらします。
このあと女性は被験者の近くに座って、雑誌を読み始めます。その後、10分間で男性がアプローチしてくるかを調べました。
その結果、微笑んだ場合は50人の男性のうち11人が声をかけてきました。一方、微笑まなかった場合は50人の男性のうち2人が声をかけてきました。
また、30秒を1セットとして声をかけてくるまでの時間を計測しました。すると、微笑んだ場合は平均2.01セット(つまり30秒〜60秒くらいして声をかけてきた)のに対して、平均7.02セット(180秒〜210秒くらいで声をかけてきた)で声をかけてきました。
最初から分かっていたことだと思いますが、笑顔の効果はやっぱり強力ですよね。「そんなの常識」というのは誰でも言えますが、「ではどのくらい?」を答えられるのが心理学の面白いところだと思います。
ちなみにこれまで書いたGueguenの研究は以下のものがあります。どれも単純で、そして興味深い実験だと思います。
化粧で、男性を引き寄せる効果は?
恐るべき説得力の「自由だ」テクニック!
ロマンチックな曲はどのくらいロマンチック?
バストのサイズでどのくらい誘われる?
この記事は以下の論文を参考に書きました。
Nicolas GuéGuen, 2008, "The effecT of a woman’s smile on men’s courTship behavior", SOCIAL BEHAVIOR AND PERSONALITY, 2008, 36(9), 1233-1236
(文・絵: やまざきしんじ)
2012年03月05日
告白しても友情は続く?
「友情が愛情に変わる」やけに陳腐でチープな言葉かもしれませんが、厄介なのはこの状態で告白してしまうと、今の友情が崩れることでしょう。「今の友情を壊したくない」とあだち充の漫画ばりに、よくわからない状況をダラダラ続けるといったこともよくあるでしょう。
あれ?よくあるんでしたっけ?漫画ではよく見かけますが、実は私はそういう方面よく分かりませんがp((^^;;
アイダホ州にあるボイシ州立大学のHeidi Reederは、この関係についてアンケートから、どうすると友情が続くか、そして壊れるかを研究しました。もちろん、アンケートの結果からなので、統計的なことですが、きっとあなたにヒントをくれるでしょう。
●友情が続きやすい場合
・友情を続けようとすること 告白で失敗しても、「友情は大事なもの」です。この大事な友情をなんとか続けられるように努力することが大事です。相手もこのように感じているなら友情は続きます。
・相手が誠実であること 告白と友情は別物です。互いに、誠実な友達でいようとするならば、友情は続きます。
・両想いでないことを受け入れること あなたが片想いをしようと片想いをされていようと、いつかは変わるという姿勢でいましょう。
・告白前に固い友情がある場合 どちらかが告白する前に固い友情がある場合、友情はそのまま続きやすいです。
・告白前に、何でも言い合える関係がある場合 どちらかが告白する前から、夢や考えていることなどいろんなことを話し合える関係を築いておくと、友情はそのまま続きやすいです。
●友情が終わりやすい場合
・困惑させる場合 妙な沈黙、アイコンタクト、「変なこと言ってごめん」などの謝罪を何度も行うと、相手は困惑したり心地よくないと感じ友情が終わりやすいです。
・両想いが当然と思う場合 「なんで私がいけないの?」、「私のどこがいけないの?」という態度は友情を終わらせてしまいます。
・告白された方が恋愛感情を認めそうな時 告白された方が恋愛感情に認めそうな時は、両想いの段階ではないですが、残念ながら友情の段階でもなく、友情が終わってしまうかもしれません。
仲の良い友だちに告白して失敗した、告白されてしまった両方のパターンがありますが、例え告白して振られても、友情を続けることはできるかもしれません。また、振られた時も、自分のせいでも、相手のせいでもないということを覚えておいてください。
この記事は以下を参考に書きました。
Boise State University. "One-way romantic attraction? Ways to save your guy-gal friendship." ScienceDaily, 27 Feb. 2012. Web. 5 Mar. 2012.
Heidi Reederのポッドキャストはこちら(英語です)
(文・絵: やまざきしんじ)
2012年03月01日
化粧で、男性を引き寄せる効果は?
化粧って大事ですよね?女性にとっては化粧は本当に大事だと思います。
これまで紹介した記事の中では”メイクで長生き?”の中で化粧をしている人は長寿な傾向があることをお知らせしました。また、”化粧品の心理学”という記事では、化粧をすることで感情がポジティブになることを書きました。
また、実際にどのくらい美しくなるかという点は、”化粧の効果はいったいどれだけ?”という記事の中で、様々なタイプのメイクが魅力や有能そうに見えるかなどをどのように変えるかといったことを書きました。
それでは、化粧で”男はどのくらい寄ってくる”んでしょうか?
ここ数日のさいころニュースでお馴染みのフランスの南ブルターニュ大学のNicolas Gueguenの研究を見てみましょう。
この実験はフランスでのもので、およそ20歳から28歳の213人の男性を対象としたものです。実験はバーで行います。被験者がバーにいると、20歳か21歳の女性が来ます。
そして、女性がメイクアップ(眼とチークと口紅)した場合としない場合で、男性が声をかけてくるまでの時間を計測しました。すると、女性がメイクした場合は男性は2.1〜36.1分、平均17.09分で声をかけてきました。一方、女性がメイクをしていないと6.2〜48.2分、平均23.08分で声をかけてきました。
当たり前の結果ですか?それでも、この当たり前の結果は、化粧が”どのくらい”有効だったのかを示してくれています。これまでさいころニュースで書いた研究では、化粧がどのくらい魅力度を増すかについては書いたものの、その魅力度が実際にどのくらい役に立つかのかはわかりませんでした。今回の研究では、化粧がどのくらい、相手を引き付けるのかを示しています。
この記事は以下を参考にしました。
Nicolas Gueguen, 2008, "Brief Report: The Effects of Women's Cosmetics on Men's Approach: An Evalution in a Bar", North America Journal of Psychology 2008 Vol.10 No.1 pp221-228
(文・絵: やまざきしんじ)
2012年02月28日
ロマンチックな曲はどのくらいロマンチック?
ポップミュージックというと恋愛に関する曲ばかりです。花屋でロマンチックな曲が流れていると、男性はより多くのお金を使うといったことも知られています。あ、ちなみに女性は変わらないのは、花は男性が女性に贈るものだからでしょう。
世の中にはロマンチックな曲がたくさんありますが、ロマンチックな曲は本当にロマンチックな気分になるのでしょうか?
先日書いた”バストのサイズでどのくらい誘われる?”の研究をしたフランスの南ブルターニュ大学のNicolas Gueguenがロマンチックな曲の効果を研究しました。
これはフランスでの87人の18歳から20歳の女子大生が対象です。ここではロマンチックな曲としてFrancis CabrelのJe l’aime à mourirと、ニュートラルな曲として Vincent DelermのL’heure du theを使いました。
被験者は受付の女性に「オーガニックな製品を別の人と評価してください」と言われ、待合室に通されます。この待合室ではその間にロマンチックな曲かニュートラルな曲のどちらかが流されます。3分後に、受付の女性に「もう一人が来たので、実験室にどうぞ」と言われます。
実験室では男性(サクラ)と共に、オーガニックのクッキーとそうでないクッキーを食べて、その評価を5分間ディスカッションします。その後で男性が見つめて笑顔で「電話番号を教えて、来週飲みに行かない?」と誘います。そして、最初の待合室で聞いた曲がロマンチックなものだったかどうかで、デートの誘いを受けた率を計測しました。
※フランスでは16歳から飲酒可能です。
この結果は、待合室でロマンティックな曲を聞いていた女性は44人中23人の52.2%がデートの誘いを受けたのに対して、待合室でニュートラルな曲を聞いていた女性は43人中12人の27.9%のだけがデートの誘いを受けました。
ロマンチックな曲は待合室の際に聞いていたので、その後クッキーを食べて5分間のディスカッションをした後でも有効ということですね。思ったよりもロマンチックな曲の力は大きいようです。デートの受諾率が約2倍ですから絶大とも言えますね。
この記事は以下を参考に書きました。
Nicolas Gueguen他,2010, "‘Love is in the air’: Effects of songs with romantic lyrics on compliance with a courtship request", Society for Education, Music and Psychology Research 303–307
(文・絵: やまざきしんじ)
2012年02月27日
プロフィールとプロフィール写真、好感度の高いのはどういうの?
昨日、第7回さいころセミナー「ソーシャルネットワークの心理学」を行いました。無事満員御礼で開催させていただきました。この開催レポートは別に書きますが、このイベントのためにプロフィールとプロフィール写真についての無記名式のアンケートを事前にしていたのでこの結果をご報告いたします。
ちなみに、アンケートについては回答者が少なかったので、参考までですが..
まず、プロフィールについては、
1.短すぎるプロフィールは印象が悪い
2.自分の経歴を書くことはややプラス
3.自分の趣味や内面を書くことはプラス
という結論になりました。え?当たり前ですか??
やはり、ソーシャルネットワークでは、あなたの内面が分かるようなものが相手の印象がいいということですね。当たり前、という印象はよくあると思いますが、それでも多くの場合は出来ていないんじゃないでしょうか?
次に写真についてです。
1.女性の写真に対する評価は男女で分かれる。女性は横顔やソフトフォーカスなどのアーティスティックなものがカワイイとか思いがちだが、男性はニコパチ(正面向いてニコッとしてパチっと取る)のような直球が好き。
2.男性の写真の評価は比較的男女で同じ。やっぱりニコパチがいい。
3.ニコパチは大きく写して、笑顔が大事。
4.男性はスーツ推し。ただし、アウトドアはいいかも??
つまり、女性はソフトフォーカスな感じの、オシャレシンガーのジャケット写真のような写真をいいと評価するのですが、男性はまっすぐニコッとした写真が好きなようです。
また、女性の写真に対する男性の評価としては、フレームいっぱいに写っている(顔が大きく写りすぎている)ものはよくないかもしれないです。
なお、以前書いた”Facebookの顔出し比率は、男性67%、女性61%”という記事を見ると、女性は顔を出している場合でも、顔全体や上半身といった評価の高い写真を使っている人は37%しかいませんでした。顔の一部だけを出すというのは、”カワイイ”パーツを強調しているのかもしれませんが、他人の評価から見ると逆効果ということですね...
ちなみにセミナーの中で皆さんにあげてもらったポイントについてまた別に記事を書きます。
ちなみに以前書いた”オンラインデートの10の法則”の中では、海外の研究ですが出会い系サイトで評価の高い写真について述べています。こちらも一度ご覧下さい。
(文・絵: やまざきしんじ)
2012年02月24日
バストのサイズでどのくらい誘われる?
女性のバストのサイズは大きい方がいいのでしょうか?きっと大きい方が得をしていそうです。それでは、どのくらい??
リチャード・ワイズマンは”その科学が成功を決める”の中で、ダンスフロアで、女性のバストのサイズと、男性にどのくらい誘われるかを書いています。これは実際にはフランスの南ブルターニュ大学のNicolas Gueguenによる2007年の研究によるものです。
この結果が以下のグラフです。これは、胸にゴムを入れて大きくしていって、どのように相手の反応率が変わるかという調査です。
この結果はダンスに誘われるかどうか、というものなので、その先はわかりません^^;;
そして、ほぼ同様の実験が女性がヒッチハイクをするという形でも行われました。こちらでは、ヒッチハイクに対して止まったドライバーはAカップ15%、Bカップ18%、Cカップ24%となりました。
やっぱり大きい方がいいんでしょうね。うーん、単純ですね。
元の論文情報はこちら
Nicolas Gueguen, 2007, "Women’s bust size and men’s courtship solicitation", Body Image 4 (2007) 386–390
Nicolas Gueguen, 2007, "Bust size and Hitchhiking: A Field Study", Perceptual and Motor Skills 2007, 105, 1294-1298
(文・絵: やまざきしんじ)
こちらの本は面白いので是非オススメ。自己啓発書の罠がいろいろと述べられています。
2012年02月23日
プロフィール写真はどのくらい正確?
最近はフェイスブックやツイッターなどで自分の実際の顔写真を載せる人が増えてきました。このプロフィール写真をどうするかというのはいつも問題だと思います。
最近はフォトショップを使わずに、デジカメでも補正ができるものも出てきたので”罪悪感”なしに補正もできるかもしれません...:-b
それでは、プロフィール写真はどのくらい正しく自分を表しているのでしょうか?
コーネル大学のJeffrey HancockとCatalina Tomaは、男女27人づつの計54人を対象として、オンラインデートサイトに登録した写真の自己評価と第三者評価をするという研究をしました。
オンラインデートサイトの写真を「1=全然正確じゃない」から「5=とても正確」までの5段階で評価しました。
この結果、自己評価ではプロフィール写真の正確さは平均4.46と判断していましたが。第3者評価によると、男性は3.50,女性は2.98とかなり落ちました。つまり、プロフィール写真はそれほど「正確な自分」を表していないということです。
もちろん、被写体は本人ですので照明や角度などで「可愛く」、「かっこ良く」写ることが可能です。そして実際に多くの人は「とても正確」な姿よりも、「どちらかといえば正確」な姿を晒しているようです。
元の論文情報はこちら。
Jeffrey Hancock, Catalina Toma,2009, "Putting Your Best Face Forward: The Accuracy of Online Dating Photographs", Journal of Communication 59 (2009) 367–386
(文・絵: やまざきしんじ)
2012年02月05日
魅力的な女性は健康的?
進化心理学というものがあります。これは、進化理論を使用して、現在の様々な心理的なものを説明するというものです。イギリスのダラム大学のAlan GrayとLynda Boothroydの研究は、女性の魅力についての面白い考えを呼ぶものです。
この研究では、女性らしさ、魅力、女性の健康(風邪、胃痛、抗生物質の使用回数)の関係を105人の女性で調べました。
この結果、顔の女性らしさと魅力が高いと、過去12ヶ月の風邪を引いた回数が少なく、過去3年の抗生物質の使用が少ないことが分かりました。また、顔の女性らしさが高いと、前シーズンにインフルエンザにあまりかかっていませんでした。一方で、過去12ヶ月間の胃痛の頻度は、女性らしさとは関係がありませんでした。
ここから言えることは、顔の女性らしさや魅力はその女性の健康の一部を示しているというものです。もしかして、私たちは実は”魅力”を見ているのでなくて、”健康そう”かどうかを見て”魅力的”と感じているだけかもしれません。ただし、この女性らしさや魅力が、健康のあらゆる面を示しているのではなく、一部の面のみを表しているというのが今回の結果です。
以下を参考に書きました。
Alan GrayとLynda Boothroyd, 2012, "Female facial appearance and health", Evolutionary Psychology 10(1): 66-77
(文・絵: やまざきしんじ)
2012年02月03日
女性に見られると、公共の精神が増す?
イギリスのシェフィールド・ハラム大学のWendy Iredaleとオランダのアムステルダム自由大学のMark Van Vugtの研究は、2つの実験からなります。
1つめの実験は、平均21歳の65人づつの男女を対象にしたもので、匿名の寄付の形のゲームです。これは、寄付をすると自分は得しないが、他の参加者全員が得をするというようなゲームです。
このゲームでは参加者は、男性と女性一人づつを観察して、外見的な魅力を判断するように言われます。男性は、女性に見られていると寄付を増やすことが分かりました。一方、女性は男性に見られていても寄付を増やしませんでした。
2つめの実験は、男性のグループが寄付の金額を尋ねられます。この時に、魅力的な女性が見ていると金額が増えます。この時、男性が見ていても金額は増えませんでした。
男性は、女性が見てると寄付が増えるのは想像つきましたが、一人の場合だけでなくグループでも同様とは面白い結果でした。
この記事は以下を参考に書きました。
British Psychological Society (BPS). "Men behaving nicely: Selfless acts by men increase when attractive women are nearby." ScienceDaily, 2 Feb. 2012. Web. 3 Feb. 2012.
(文・絵: やまざきしんじ)
2012年01月13日
何がオンラインデートの「成功」か?
(c) CHIRO|写真素材 PIXTA
アメリカでは、20%の人が、オンラインデートサイトで恋人を見つけています。では、恋人をみつければ「成功」なんでしょうか?
ドレクセル大学のChristopher MascaroとRachel Mageeの研究は、オンラインデートサイトごとに、何を持って「成功」と考えているかを示したものです。2011年の3月末〜4月頭の2週間にMatch.com, eHarmony, OkCupidの3つのサイトから「成功した話」から、何を成功とみなしているかを分析しました。
すると、eHarmonyでは、成功した人の84%が結婚しているのに対してMatch.comでは46.7%、OkCupidでは23%となっていました。これは、「成功した話」から抜き出した中での比率なので、厳密な比率とは違うと考えられますが、一方でこの数字はそれぞれのデートサイトの特徴を示していると考えられます。これは、それぞれのデートサイトの登録者数(Match.comが最大)や課金システム(Match.comとeHarmonyは他人と連絡するのにお金が必要)などによるものと考えられます。
この研究は、既にデートサイトを使っていて「成功した話」をデータにしているので、参加者がどのようにデートサイトを選択するかといったことは分かりませんが、それぞれのデートサイトを使っている人が、何を持って「成功」とみなしているか、また、それがオンラインデートサイトごとに違うといったことは分かりました。eHarmonyの84%は、結婚率の高さなのか、それともサイト運営者が見せたい幻想なのかは分かりません。しかし、OkCupidの23%と比べると、オンラインデートサイトごとに違いがあることは分かると思います。
この記事はドレクセル大学の"Looking For Love: Drexel Researchers Put Online Dating to the Test"を参考に書きました。
(文: SY)
2012年01月06日
やっぱり女性にモテる服の色
(c) 親方|写真素材 PIXTA
多くの脊椎動物では、メスはオスの赤に惹かれることが分かっています。赤というのはメスにとっては高いステータスを持っているのです。
たしかに、人間でも赤は高いステータスを持つ人が着るイメージがあります。例えばキリスト教の枢機卿は赤を着ることで知られています。また、日本ではシャア・アズナブルのイメージカラーとしても知られています。
それでは、赤い色は人間の女性にも魅力的なんでしょうか?
赤い服を着ると3倍の魅力度とはいかなくても、やはり魅力はあがるようです。ロチェスター大学のAndrew Elliotらの実験では、白いワイシャツと赤いワイシャツを着た男性のモノクロの写真の魅力度を、アメリカで21人の女性に判断してもらい9段階の評価をしてもらいました。その結果が以下です。
これを見て分かるように、赤いシャツの方が魅力度が高いことがわかりました。9段階評価で約1上がるというのはかなりの差と言えます。
次にイギリスで25人の男性と32人の女性に同じ男性の写真で実験をしました。ただし、今度は5秒だけ写真を表示したものです。その結果が以下です。ちなみに結果は、男性が評価した場合と女性が評価した場合で分けています。
これを見て分かるように、赤シャツは女性にとっては魅力的でも、男性にとってはむしろマイナスなのです。つまり、シャツを選んでいる本人はその魅力に気づかないということが分かります。
ここで紹介した実験は、白黒の写真のものですが、実際の論文ではカラーの写真の実験も行なっています。また、白シャツだけでなく他の色でも行なっています。また、実験の評価者もアメリカとイギリスだけでなく、ドイツや中国で行なっていましたが、同じ傾向がありました。つまり、モテには赤なのです。
この記事は以下の論文を参考にしました。
Andrew Elliotら, 2010, "Red, Rank, and Romance in Women Viewing Men", Journal of Experimental Psychology: General 2010, Vol. 139, No. 3, 399–417
(文: SY)
2011年12月28日
男性の顔?女性の顔?
(c) tatsutatsu|写真素材 PIXTA
定期購読しているScientific American MINDという雑誌を見ていたら、性別のイリュージョン(Illusion of SEX)という面白いイリュージョンについて書かれていました。
2009年のベストイリュージョンの第3位のこちらです。記事は英語ですが、写真だけを見れば分かるものですので、一度見てください。
このイリュージョンの2つは1つの写真を元にしています。しかし、目と口はそのままでそれ以外とのコントラストを変えてあります。コントラストを高めた左は女性に見えて、コントラストを低めた右は男性に見えるというものです。しかし、これはコントラストだけでなく、顔の色も関係がありそうです。
それでは、次の写真を見てください。男の子でしょうか?女の子でしょうか?
次はどうでしょうか?
最後にこれは?
この3枚の写真は、上から順にコントラストを落としたもの、元の画像、コントラストを上げたものです。こちらの写真でも、コントラストを高めると女の子に見えるのではないでしょうか?一番下は目と唇に少し化粧をしているようにも見えますが。これは、元のイリュージョンと違って、目と口のコントラストも変えているからです。
最初のイリュージョンや赤ちゃんの顔では、コントラストによって、男性的に見えたり、女性的に見えたりするのではないでしょうか?
では、今度は男性の顔は女性的にみえるのでしょうか?また、コントラストを変えると魅力度はどう変わるのでしょうか?
それでは、先ほどのイリュージョンを作成したRichard Russellの書いた論文から見てみましょう。
(上の写真は論文より引用)
上の写真は上が女性・下が男性の写真です。そして、左から目と口以外のコントラストを、低くしたもの、そのままのもの、高くしたものです。どうでしょうか?男性の顔はあくまでも男性にしか見えないですね(一番右はちょっと女装した男性っぽいですが)
また、これらの写真のそれぞれについて、男女10人づつの合計20人が魅力度を7段階で判定したものが下のグラフです。
これを見て分かるように、男性の場合はコントラストが低い方が魅力的に見えて、コントラストを高めると急激に魅力が下がります。一方、女性はあまり変わらないということが分かるでしょう。
最近は、ソーシャルメディアなどで顔写真を出している人も増えてきました。ちょっとした工夫で魅力度は変化するようですね。また、男性の写真は、暗めでトーンが低い方が魅力度が高い印象がありましたが、根拠があったようですね。
この記事は以下の論文を参考にしました。
Richard Russell, 2003, "Sex, beauty, and the relative luminance of facial features", Perception, 2003, volume 32, pages 1093-1107
(文: SY)
2011年12月19日
美しい髪型は計算できる?
(c) punia|イラスト素材 PIXTA
そろそろ髪を切りにいきたいのですが、髪を切る時に美容師さんに「どのくらいに切りますか?」と聞かれて困ることはありませんか?
「サイドは3.5cmでトップは4.5cmくらいで」とか
「川久保玲みたいに!」
とか言えればいいのですが、残念ながらその勇気もなく、
「えーと、やや短めで!!」とか
「スポーツ刈りよりちょい長め」
等のよくわからない感じで答えています。
それではどのくらい髪を切るのがいいでしょうか?理想的な髪型って計算できるのでしょうか??
カリフォルニア大学のPamela Pallettらの研究は、美しい顔の比率に関するものです。この研究は、顔をコンピュータ・グラフィックスで伸長してそれぞれの魅力度を測るというものです。
(図は参考論文より)
上の図は”顔の長さ”のうちの”目から口の長さ”の割合
下の図は”顔の幅”のうちの”目の間の長さ”の割合
です。
黒い枠がある”目から口の長さ”が全体の36%、”目の間の長さ”が全体の46%になる比率が一番魅力的に見える割合です。
この比率を知ることで、サイドとトップの髪のボリュームを決めてはいかがでしょうか??
この記事は、以下を参考に書きました。
"New ‘‘golden” ratios for facial beauty" from Vision Research, Volume 50, Issue 2, 25 January 2010, Pages 149-154, doi:10.1016/j.visres.2009.11.003
(文: SY)
2011年12月15日
「俺のこと好きかも?」勘違いしやすい3つの場合
(c) YsPhoto|写真素材 PIXTA
女性になれていないと、男性が少し優しくされると、ついつい「あれ?彼女って僕のこと好きなのかな?」と勘違いすることがあります。え?ありませんか??私はめちゃくちゃありますけど...
この男性が女性からの友情感情を恋愛感情と間違えてしまうという研究は少なくとも1980年代からありましたが、最近、テキサス大学のCarin Perilloux,Judith EastonとDavid Bussが、アメリカでよく行われているスピードデートの形式で新しい研究をしました。この実験では96人の男性と103人の女性の学生が、3分間づつ5人の異性と出会うスピードデートをしました。
なお、スピードデートの前に被験者は自分の魅力を聞かれ、またスピードデートでの望ましさについて他人に評価されました。そして、スピードデートの後に、出会った異性について外見的な魅力とセクシャルな興味も含めてレーティングしました。
その結果、すぐにエッチをしたがっている男性は、女性の自分への興味を過剰に見積もるし、自分がセクシーだと思っている男性も女性の自分への興味を過剰に見積もることが分かりました。しかし、女性が実際に魅力的と感じている男性は、このような過剰な見積はありませんでした。また、男性は、より魅力的な女性だと、自分への興味が大きいと過剰に見積もっていました。つまり、
1.エッチしたがっている男性
2.自分がセクシーだと思っている男性(自分だけそう思ってる場合)
3.相手の女性が魅力的なとき
の3つの場合に、「相手が自分を好きかも?」と勘違いしてしまうということですね。
一方、この研究では、女性は、男性の自分への欲望を過少に見積もっていることも分かりました。
このことから言えることは、男性は相手の恋愛感情を割り引いて考えましょう、ということです。もちろん、無駄にプッシュするということもありますが、勘違いして無駄にプッシュするよりは、冷静に状況を見極めれる力があった方がいいんじゃないでしょうか...
..
..
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.たぶん。
この記事はAssociation for Psychological Scienceの"All It Takes is a Smile (For Some Guys)…"を参考に書きました。
(文: SY)
下はLOVE理論という本の文庫版です。単なる経験則やオモシロネタからなる半分ネタ本(モテ本というよりもビジネス本?)ですが、DVD買っちゃうほど好きです:-> あ、全然心理学の本ではありません。
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